【絶対必要!】中小企業のDXの進め方

今回は、中小企業は絶対DXをしなきゃいけないってはなしです。

情報空間の凄さに気付くこと

まさに時代は、その生活、ビジネスの舞台が物理空間のアナログ社会から、情報空間のデジタル社会に移行しています。もの作りだったりとか、販売だったりとか、サービスは当然、物理的には行われるけれども、結局、情報空間をうまく使わないといけない。情報空間(デジタル空間)で何が便利かって、場所とか大きさは自由っていうのがすごいことだよね。

あの映画マトリックスの世界を想像してもらったらいい、自分が思ったらそのサイズ、能力を持てる。物理空間で身長10メートルの人にはならないけれど、物理空間で私は身長10メートルの人間だと思ったら、10メートルの人間になれる。

今はその無限の可能性に僕らの脳がまだ追いついていない。メタバースをやってる人たちはその可能性を少し知ってる、これなんでもできるじゃんって。でもまだまだだと思う。

地球上の土地って地球の大きさしかないけど、情報空間では土地の広さなんてもういくらでも作れるっていう話で、だとしたら情報空間の土地単価なんて下がりそうなもんなんだけど、それがなんと値上がりしてるみたいなことが起こってる。
おかしなことが起こってるけどこれは事実ですね。

大事なのは、自分たちの想像力とか発想で何でもできることを自分の脳が当たり前だと思うようになること。DXは頭の中の構造を「何でもできる!」に変えることだと思う。

世の中がそんなことになったにも関わらず、まだの僕たちの脳は考え方が大きく変化しようとしていない。まだまだこうリミッターがあって、リミッターがあることにさえ気付いていない。

例えば、僕たちの業界で言うと、税理士先生が率先してクラウド会計を導入してないのは何故?っていう話ですが、それは保守的になっていることと食わず嫌いなんだと思う。クラウド会計にしてしまえば、紙の量は圧倒的に減るし、銀行やクレジットカードの取引明細データも自動取得できるから作業量も大幅に減る。作業量は今の半分〜3分の1になると言われているけど、全ての先生が率先して導入した訳ではなくて、おそらく僕の感覚だと、クラウド会計を導入しているのは業界全体の2割〜3割の比較的若い先生たちだけ。この業界は大体60代、70代の先生が全体の半数以上を占めているんだから、正直ここに革新性を求めるのはなかなか厳しい。

業界全体に浸透させるとするなら、20代や30代の先生を育てるしかない。
導入している先生は言われなくても既に導入している訳で、僕も2014年には導入してるから既に8年が経過していて、8年経過して普及率がまだ30%以下かって話だから、まだまだ理解されていない先生は多いし普及にも時間はかかるなという印象です。

これは冒頭にお話した中小企業のDXの重要性にもつながることで、非常に大事なことなんです。

DXのゴールとは

今ちょうど新たなお取引先にクラウド会計の導入を勧めています。新規先は基本的にはクラウド会計しか受けないつもりです。導入時は確かに手間がかかることも多いのですが、情報をコントロールできるようになるという意味では絶対に導入するべきです。

そこで、DXはまずは会社の事務方が先に理解するべきで、事務方がきちんとそのゴール設定をイメージできていないとその過程の煩雑さにも不満がでます。
移行期間には、業務の流れの中で、事務がより煩雑になったり、紙ベースとデータベースが混在するようなこともあるかもしれません。

効率化の事務処理についてのゴール設定がイメージ出来ていないと、現場の人たちは今あるものをこういう風にやってくださいと言われたからやってるだけで、それをもっと工夫していこうとか、クラウド会計や財務の知識がたくさんない場合は、何か意見を出してって言われたところで新たな発想もなかなか出てきません。
例えば、会計スタッフの仕事は数字をきちんと正しく仕訳して積み上げることが第1プライオリティで、製造業の現場でいえば、目の前の仕事を正確にきちんとこなすことがプライオリティが高いわけです。

DX のような新たな試みは頭の片隅にはあるかもしれないですが、現場では優先順位は低いのでなかなか進むはずがありません。
これは、やるべきことが山積みだからそうなるわけで、事務方にDXが成功するとこんなに自分たちが楽になることをイメージさせること、すなわちゴール設定が大切なんです。
事務方がDXに成功すると、「こんなに便利になりました!」という声が社長にも届くわけです。

デジタル化した方が事務は簡単になるっていうのは当たり前の話なんですが、その業務プロセスや業務フローを見える化して、それをデジタルに全て置き換えてやれば、業務フローもデジタル化でき、仕事は全てデジタル化できる。例えば、販売管理においては、業界やその会社の専用請求書というものがあって、物流なら物流、製造業なら製造業、大企業なら大企業の専用請求書の定型フォームが業界ごとにあって、それを皆で情報を共有するようなことはこれまでは誰も発想してなかった。

昨今理論上はそれぞれの専用請求書を作成することなく、情報を皆で共有することは可能で、一部書き込むとか打ち込むという作業は残るかもしれないけど、それはカメラやスキャナで読み込んだら良くて、バックグランドでは手作業かもしれないけど、読み込んでデータ変換はできるわけです。

既にそういう時代になっているので、それでも業界ごとの垣根を突破できない理由は、ただ皆さんが突破できることに気づいていないか食わず嫌いなだけなんです。

冗談でお話しした情報空間のすごさを気づいていなかった事務方の人たちが、経理処理をDX化して、業務効率を2倍にしました!となれば、事務方が長に声も届きやすくなって、基幹業務でも積極的にDXを導入しよう、という流れになると思います。

中小企業が目指す究極のDXとは

事務方のDX成功した後、発展型の考え方としては、異なったシステム(デジタル処理されたデータ)同士でデータ共有して活用すること。例えば、製造業の業務管理システムと経理システムが連動することによって、現場の進捗=減価なのか、仕掛なのかをタイムリーに判断できれば、製造原価管理の精度が飛躍的に伸びる。たとえば、ERP的に同じところに格納された情報にフラッグを立てて、必要なものをシステム横断的にそれぞれが拾ってくれて連動できるとDXは加速して、生産効率アップも加速する。

そしてDXの本当のゴールとしては、それをやっている企業のためだけでなく、社会全体のためになるかどうか?を想定してDXに取り込むことが本当の企業価値を高めると思います。

こんな時代がまさにやってきました。考えるともうワクワクしませんか?

 

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